パソコン(のBIOS)が起動しなくなって,いろいろと試行錯誤した結果,マザーボード(MB)の載せ替えで直った,という経験をしたのでメモしておきます。
- 問題発生時の状況
- 試した解決策1:Windowsの修復
- 試した解決策2:HDDの取り替え
- 試した解決策3:MBの電池交換
- 試した解決策4:CMOSクリア
- 試した解決策5:MBの取り替え
- マザーボード載せ替えの様子
- 結果:BIOSが起動できるようになった
- Windowsの修復
- まとめ
問題発生時の状況
グラボの載せ替え
昨年末にGTX1060を買いまして,載せ替えました。
ところが,載せ替えたらパソコンが起動しなくなりました。
このときは1060を外して元の構成にしたりグラボを外して最小構成にしたりすればWindowsが起動できたので,
「1060に初期不良があったのだろう」と考えてサポートに連絡し,新品と交換してもらいました。
Windowsの破損
その後,新品の1060が来るまでの間にGTX760(元のグラボ)に戻して起動しようとしたところ, 「Windowsの起動に使う一部のファイルが読み込めない」という表示がでて Windowsが起動できなくなりました
復元ポイントがあれば復元できたみたいですがそういうのは作ってませんでした…
元々購入から4年経つ寿命間近なPC(パソコンの法定耐用年数は4年)で,いろいろとガタが来ているPCだったので,いくつかパーツが壊れてるのかなと判断し,問題の特定とパーツの交換を行っていこうと考えました。
問題発生時のPCの状態
なお,このときの「壊れている可能性があり,かつ,起動に関係すると思われるパーツ」は以下の通り。ボロボロです。
- マザーボード(MB)
- 購入からの経過年数:4年
- ホコリ掃除のたびにBIOSの時刻がリセットされたり起動が不安定になる状態にあった(電池切れ?)
- HDD1(OSが入っている方)
- 購入からの経過年数:4年
- これまで問題なく動いてきたし,CrystalDiskInfo上のエラーチェックでも「正常」と診断されてきた
- HDD2
- 購入からの経過年数:8年(前のPCから引き継いだ)
- CrystalDiskInfo上で「注意」と表示されてて,そろそろヤバいなと思っていた
試した解決策1:Windowsの修復
Windows10のインストールプログラム(Windowsの修復ができる)をUSBメモリに入れてパソコンを起動しようとしたところ,
BIOSすら起動しなくなりました…
試した解決策2:HDDの取り替え
HDDのSATAケーブルも全部はずして起動するとBIOSを起動することができたので,「繋いだMBに悪影響を与えるくらいにHDDが壊れている」という仮説を立ててHDDを買い換えることにしました。
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今の時期は4TBが一番コスパが良さそうだったのでこれにしました。
結果:HDDを取り替えてもBIOSは起動せず
そして新しいHDDを取り付け,そのHDDのSATAケーブルのみをMBに接続して起動しようとしましたが, 相変わらずSATAケーブルをつないでいるとBIOSも起動しない状態でした
試した解決策3:MBの電池交換
マザーボードにはBIOSの設定などの情報を保持させておくのに必要な電力を供給するボタン電池がついています。
ネットで試した解決策を探していた時,「マザーボードのボタン電池が尽きるとパソコンが起動しなくなることがある」という旨のことが書いてあったのでそれを参考に電池交換も行うことに決めました。
結果:電池を替えても状況は改善せず
近所のスーパーでCR2032Pを買って交換しましたが…ダメでした
そもそもBIOSが起動しないときにMBの電池交換は不要だった
後で別のサイトをみてわかったのですが,「マザーボードのボタン電池が尽きるとパソコンが起動しなくなることがある」という記述の「パソコンが起動しない」はWindowsが起動しないことを指していて*1,BIOSが起動しないことを意味しているわけではありませんでした…早とちりしました。
試した解決策4:CMOSクリア
BIOSが起動しない問題を直す方法のひとつとしてネットで見つけた方法が「マザーボード上にあるBIOSの設定などの情報(CMOS情報)をリセットする」というものでした。
結果:効果なし
電池を抜いてしばらく(5分ほど)放置することでもCMOSクリアできる,と書いてあるサイトもあったのでその方法でクリアを試みたものの,相変わらずBIOSは起動しませんでした
試した解決策5:MBの取り替え
ここまでくるとMBが壊れている可能性が高いな,と考えてMBを買い替えました。
元のマザーボード
もともとG-Tuneで買ったPCで,MBはH81チップセットのGIGABYTE GA-H81M-D3V-JP というものがついていました。
買い替えたマザーボード
元のマザーボードはH81で,メモリスロットが2つ(8GBのメモリで考えるなら16GBが上限)のものでした。
ただ,普段の作業でメモリ16GBでは不足を感じていたので,元のマザーボードよりちょっと上のグレードのB85チップセット(H81に比べてメモリスロットが2つ増える)のこれに替えました。約1万円。
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マザーボード載せ替えの様子
配線がどうなっているのかなどを写真で記録に残しながらコードを抜いていきます…
こちらが取り外した古いマザーボード
CPUは問題が起こってないと思われるので新しいMBに載せ替えます。
実はCPUに触れるのは数年ぶり(載せ替えるのは初めて)で,CPUの裏面はピンだらけの剣山みたいなやつかと思ってたんですが,今の時代のCPU(写真のはi7-4790k)は剣山タイプじゃないんですね。
新しいマザーボードをネジ止めしてCPU,CPUクーラー,メモリ等を載せて配線すれば終了です。(グラボ等はまた後日にして今は最小構成での復旧に努めます)
結果:BIOSが起動できるようになった
BIOSは正常に起動しました
マザーボードのメーカーも世代も変わったのでBIOSというよりUEFIがデフォルトになってますね。
マウスが使えるし日本語も対応しているし非常に使いやすい。
Windowsの修復
BIOSが起動できるようになったので,Windows10のインストールプログラム(Windowsの修復ができる)を入れたUSBメモリを使ってWindowsの修復を行いました。
それにより,OSが入った旧いHDDのほうでWindowsが起動できるようになりました。
まとめ
BIOSが起動しなくて,CMOSクリアしても起動しないなら,マザーボードを買い換えるのがよさそうです。
マザーボードに1万円くらいかかるし,マザーボードの載せ替えには時間と気力を使うけど ,新品のパソコンを買い直すのに比べれば安く済むはずです。
このパソコンはちょこちょこパーツを替えたりして15万円くらいは投資してるので,それを買い換えることを考えると1~2万円程度で回復できたのはホッとしました。このパソコンにはCPUが死ぬまでは頑張ってもらいたいと考えています。